【序章】
ある男がいた。
その男は寿司を愛してやまない大の寿司好きであった。
しかしその者は寿司から新しい何かを求め続けていた。
寿司から新しい何かが生まれる事はないのだろうか。
そうして数々の寿司屋彷徨い続けた男がいた。
その男は彷徨ううちに、ある寿司屋で一つの奇妙なものを見たという。
その店は寿司を営みながら麻雀を打っている店だった。
寿司屋の親父が寿司を握り、その寿司を食べながら客に麻雀を楽しませている店だった。
それを見てその時男にはひらめいたものがあった。
「これだ!麻雀と寿司のコラボ・・・これなら絶対にいける!!」
この事は数十年前に起こった出来事だった。
そしてそれが現代でも世界中で大きな旋風を撒き起こしているのだ。
それこそが―
寿司麻雀の歴史である!!
―あれから数十年。
食べる遊戯として世界に轟いている寿司麻雀。
……この物語は、ある寿司雀士の男に焦点をおいた壮烈な戦いの軌跡である!!
「……さぁて、いっちょやったるか!」
【序章 終】
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- 2009-09-12
- 寿司雀士 序章
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