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Red Hearts 9話

第9話『誰かの意見じゃなくて、自分の意見』

リオナ達がついた町。町名は『ガナ』。このガナ町はどうやら城に近いということであり、この街を拠点に動くG-Aも多く、町人に混ざり、いかにもG-Aのひとらしき姿も見当たる。ゴツい人からいかにもなよなよした人、そしてリオナと同じように女の人もが、腰に剣や斧を持つものなど、さまざまに存在していた。

「今まで見なかったほかのG-Aのひともここにはたくさんいるみたいだね」

ティニーの言葉に、リオナは微笑で、

「そりゃそうだろ!やっぱ城で大会なんてある暁にゃ、これぐらい、いや、城いきゃもっといんだろ!へへっ、燃えてきやがったぜ」

と元気そうに答えた。確かにこれだけの大勢な、城にいけばもっといそうな人口を目の前に燃えない人はあまりいない、と考えても不思議ではない。エドもその一人だった。

「まっ、そうだな。この町の宿屋が超広くて助かったな。『お客様でお部屋は最後でしたよ』と言われたときは間一髪って言葉を思い出したな。それにしてもこんなにいるとは・・・」

目の前の衆に、圧巻の一言を漏らし、エドは目の前の人たちを見ながらいったのだった。すると突然、目の前から大きな巨漢がズンズン、という擬音がまさしく相応しい、巨漢が現れる。

「・・・?おまえら、ガキのくせに道端ウロウロしてんじゃねーよ、邪魔くせーから踏みつぶしちまうぞ?」

と言い放つ。もちろんそれを聞いたリオナは黙ってるはずもない。

「あんだと?お前こそ、そんな余った贅肉、どうにかしや少しは楽に前進めるんじゃねーのか?頭悪そうな贅肉脳みそ詰め込んでやがってさ!」

その巨漢に対して睨めつけながら言ったリオナの言葉に巨漢こそ黙っているわけがなかった。

「あん?俺に対していったのか?オンナはもっと清純にすべきですって、てめーのママンから教わらんかったのか?それともミルクが足りなかったからてめえのプリン並みの脳みそに行き渡ってねーとか?ハハ!帰れ帰れ!てめえみてえな女じゃG-Aは勤まるわけねーんだよ!」

と蔑み、嘲笑った。リオナが歯をギリッ・・と、食いしばり、

「っだとてめえ・・・俺を誰だと思ってやが・・・」

しかしながら言いかけたところでエドがストップをかける。

「っと、リオナちゃん、ここまでにしとくんだ。・・・わりーなおっさん、先急いでるんならとっとといってくんねーか。ホラどいたからよ」

サッと、リオナの肩を掴んで巨漢に道を譲る。見えなかったが、後ろには配下と呼ぶべきか下僕と呼ぶべきか、そいつらはニヤニヤしながらこちらを見ていた。

「フン、素直なのは命取りじゃなくていいぜ。いくぞてめーら!」

そういって、その巨漢はズンズンと、配下を率いたまま町の外へと出て行った。

「なんで止めたりしたんだエド。あんなやつ、俺が・・・」

とまたも言いかけたところで、エドは

「まあそういうなよ、ああいうやつらはほっとくのが一番。どうせこの大会で出くわしたりなんかするかも。そんときに叩きのめすのが一番。そう思わないか?」

珍しく真剣に言うエド、しかしながら微笑が混じった言い方でリオナにそういうと、リオナは少し口ごもり、そしてしばらく考え、目をエドからそむけると、

「ま、・・・そうだったな。わぁーったよ、確かにココでバトったってしゃーねぇな、無駄な体力使うだけだもんな・・・ちぇっ・・まあいいか」

ちょっと悔しそうにまた前を向いて歩き出すリオナ。ティニーも気遣うように横について歩く。

「さてと・・・俺も次あったら平静を取り乱す自信があるな・・リオナちゃんに次あんなこといいやがったら今度こそ・・・」

怒りを燃やしながら、エドもリオナの後ろへついていく。そしてしばらく歩いていると、またもG-Aらしき人に声をかけられる。今度は二人組みで二人とも女だった。

「あれ?あなたもG-A?そのクリスタルが証よね・・・えっと、今度の大会もしかして出るつもりなの?」

片方の、リオナと背が同じくらいの、長髪の女がリオナへと話かける。

「あったりめーだろ?こんな楽しそうな祭りごと、逃しちまったらバチが当たりそうだろ」

ニコッと笑いながら答える。リオナの男言葉に少しだけ変な顔をした女たちだったが、すぐに取り直し、

「へぇ・・・ランクは?私はC、こっちの子はBかな」

そういうと、リオナは胸を張った言い方で、

「俺はB。そっちのメガネの方と同じだ。Cといえば、俺のところだとこの・・・」

ポンポンと、ティニーの背中を叩き、

「こいつがCだぜ」

ティニーは目の前の女たちにお辞儀しながら、

「こ、こんにちは」

と一言挨拶をする。すると長髪の女の目はまるで子犬を見たときの可愛さに惚れた顔をし、

「か、かわいいい~!ねね、何歳?」

その問いに、ティニーは戸惑うも、

「じゅ、十二歳・・・ですけど」

エヘヘ、といいながら頭を掻く仕草にもさらにキュンときたのか、

「くぁ~いいなぁ・・・いいなあ・・・この子、あなたの弟さん?」

リオナにそう聞くと、リオナは首を横に振り、

「いや、俺が旅してるときに出会ったんだ。・・・途中の町で最初は何も喋らない陰気なヤツだなあとは思ったんだけどな。その町でギルドの存在も知って・・んでギルド契約して、しばらくしたら町にモンスターが現れてな。そん時に俺は」

シュッシュッと、拳をシャドージャブさせ、

「ボッコボコにしてやったわけだ。相手はザコの『チソピーラ』だったからなんとか片付いたっけな。んでもってさっきまで喋らなかったこの相棒が、喋るようになってて少し驚いた。けど、驚いたのはそんだけじゃなかったんだぜ」

そういって、ティニーの背中をポンポンッと、軽く叩いて、

「背中を見てみたらちゃんと火の紋章があったんだよ・・・そう、【誰かの意見じゃなくて、自分の意見】で、G-Aになってたんだよ」

リオナはすこしだけ俯いて、

「もともとこいつには身寄りがないみたいだったけど・・・けど俺にはすぐにわかった。『こいつにもでっかい魂が宿ってる。こいつの魂は絶対化ける』ってさ。俺にはわかった。だから一緒に旅するって決めた。それが・・・俺と相棒との出会いさ」

あらすじを説明したリオナに、ふんふんと、長髪の女がうなずく。

「へぇ~・・・いろいろあったみたいね。・・・えっと、名前聞いちゃっていいかな?」

長髪の女がリオナに尋ねた。

「俺はリオナ。リオナ・レッドハートだぜ、俺たちREDHeartsっていうチームで組んでるんだけど、その団長だぜ。んで、こいつがティニー。俺の相棒だよ」

ティニーの肩を叩きながら嬉しそうに語る。

「んで、俺の後ろにいるこの男はエドナ、なっさけねえことにこいつさあ・・・」

と言いかけたところでエドは慌て、

「とっと!エドナだ、エドって呼んでくれよな。お嬢さん達みたいな美しい女性に会えて、俺は光栄だよ」

トンッ、とエドは自分の胸に手を当て、リオナの言いたかった事を伏せる感じで割り込み、妨害した。

「そうなんだぁ・・・、私の名前は『リィナ・ブルックリン』。えと、こっちの子は・・・」

チラッと、リィナがもう一人の女の顔を見る。

「・・・『エレッサ・エキドゥナ』」

と、まるで機械人形のように、目はどこを見てるのかわからない神秘的な雰囲気を持った女は一言、そう言ったのだった。

「それにしてもチームかぁ・・・REDHeartsだっけ?かっこいいなぁ。チーム持ちたいとは思ってたんだけど・・」

うらやましそうに言うリィナに、リオナは、

「んなら来いよ、俺たちは大歓迎だ」

笑顔でそういうと、リィナはパンッと、両手を合わせて、

「ほんと?!じゃあ・・・」

その言葉で、リィナは改まり、

「今日から団員になりました!よろしくね!」

ビシッとリオナに敬礼する。しかしすぐに残念そうな顔をし、

「・・・・でもその前に、私達はやることがあるので、正式の入隊もまだまだ先かな・・・ごめんね」

と、ウィンク混じりで、謝りながらもそういった。リオナは少し考えたがうなずいて、

「そっか、わかった。そん時にはまた呼んでくれよな!」

ニッコリ笑顔でそう言い、しばしリオナ達は別れることとなった。

大会への高まる期待、まだ仮だが新しい団員。

「リオナ姉ちゃんたら、嬉そうだなあ・・・」

リオナの、本人は意識していないかもしれないがその浮かれた顔を見ていると、ティニーも心が高ぶるというものだった。もしリオナと会うことがなければ、自分自身恐らくはこんな楽しい思いもできなかっただろう、そう思ったからだ。

「ハハ、ピクニックじゃないのにピクニックみたいな気分だな、まあ、それもいいことだな、ここまで嬉しそうにしてるのは俺たちぐらいかもだが」

と微笑を浮かべエドは今の状況を語った。そして、二人にはわからないよう、真面目な顔になって考え込んだのだった。

(そして・・・今だけだろうな。こんな顔してられんのも・・・な)

小刻みに震える腕―。武者震いに震える手を見てワクつくエド。腕に刺激を与えることによって、震えを抑え、なんとか緊張を解す。

震え上がる気持ちは恐らく彼らだけではない。まわりにいる他のG-A達もリオナ達と同じ気持ちでいる者。または緊張に震え上がる者。思いは人それぞれ。恐怖に勝った者こそが真の勝利者といえるのだろう――。

――ひとまずはリオナ達の話題はここで一旦置いておくとしよう。壮絶に繰り広げられると予想される大会の予感を前に、リオナ達へ残された時間は、あと4日である――。



・・・

・・・・

・・・・・

「大会もまもなくと迫ってきたな・・・婆よ」

「そうでございますな・・・サーヴァス」

「フフ、どうだ。今回の大会・・・目ぼしい挑戦者はいたか?」

「ケヒヒ、サーヴァスよ、今回の・・・彼女、Bランクの彼女、名前はなあんといったかのう・・・元気のある娘じゃ。姉妹からは聞いておるのう。名前が思い出せんのう」

「元気のある・・・もしや『あの男』の娘・・・か?・・・レッドハートの。噂で多少耳にしたが・・・」

「そうそう、そうじゃ!確かリオナ・レッドハート・・といったかのう。水晶に映そう。・・・そう、この元気娘じゃ」

「・・・・ほう。この面構え、女なのに・・・血は争えんな。『あの男』にそっくりな気を持っている・・・フフフ、あの男の娘なんだ、どれだけのサラブレッドか・・・・是非お目にかかりたいところだ」

「ケヒヒ、確かめに行きたがるその滾る血、そなた様の悪いところですじゃ。ですがいいところでもある。・・・ケヒヒ、今回の大会の行く末は・・・・神のみぞ知る。といったところかのう」

「大会まであと4日・・・楽しみだな。・・見せてもらうぞ、レッドハートの娘よ」

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本日の一言

RHは現在もガンガン進行中!(?)長期休載とかなるべくしないように頑張るぜ!!

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