第15話『あっ!後ろ!』≪第1回戦も終わり、続いて第2回戦へと進もうとしています!1回戦目から白熱した戦いが繰り広げられたわけなのですが、これからの戦いに期待を持っているのは私だけではないのでしょうか!間違いなく、今大会は、更なる熱い試合が期待できそうです!!!!≫バァーン!と、アナウンサーが立ち上がり、机に足を乗っけて熱く語ると、彼の後ろ両サイドから爆発が起こった。その爆発からは、なんとピンクの紙...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会試合編
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第14話『頑張れよ、ティニー』【第4章 -武術大会試合編-】大会当日―。今、ブルク城内闘技場にて一つのアナウンスが響きわたっていた。≪お聞き頂けますでしょうか!この大歓声を!!本日、このブルク城内闘技場にお集まりの皆様が見守る中、各地より集まった腕に自信のある強者達による、G-Aの最強の名をかけた戦いが、間も無く始まろうとしています!!≫魔道によって作られたマイク状の物体を持ちながら、一人のアナウンサー...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会試合編
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第13話『迷子には気をつけてください』「樹海を抜ければすぐブルク城です。・・・・それにしても」道中、突然のように話を切り出すレヴィア。「それにしても?」同じ言葉で返すクロス。「誘った私も悪いのですが、本当にこのまま放置しててもよろしいのでしょうか?」突拍子も無い話を突きつけられ、はてなんの反応を返せばいいのやらと考えたクロスだが、とりあえず、「放置・・・とは?」と聞き返す。「・・マリアのことです。...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会前編
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第12話『少女の見張り役、場合によっては』泣き疲れ、眠ったままのマリアを見下ろすレヴィア。レヴィアはまだ真夜中だが彼女の頭を撫で、それからそっと気づかれぬよう、マリアの家を後にした―。そして翌朝。マリアがいつものように朝の支度をしなきゃ、と思い、寝ぼけ眼だが目覚めようとする。いつもの朝には間違いはなかったのだが、彼女としてはもう一つ、足りない者があった。「あれ?・・・レヴィアさん?」ベッドから辺り...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会前編
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第11話『こんなの夢なんだって・・・』「聞いて欲しいことが・・・あるんです」少女の言葉に耳を傾けるレヴィア。「聞いて欲しいことですか・・?」疑問を持った顔で聞くと、少女は頷き、「その・・・とりあえずはここで話すのも・・・ですから、道中で聞いてくださいますか・・?」その問に、レヴィアはメガネを上げながら、「はい、かまいませんよ」と答えたのだった。とりあえずは気になる事であるに違いないし、大会までには...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会前編
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第10話『聞いて欲しいことがあるんです』一方その頃、同時刻、リオナの場所とは少し遠い場所―。「やあ、おかえりレヴィアちゃん」レヴィアを微笑みにて迎え入れる男。椅子に座ったまま、近くに置いてあったコーヒーを飲み、レヴィアを見た。「ただいま戻りました」丁寧に返すレヴィア。「それで、どうだった?」その男の問に対しレヴィアは少し呆れた声で、「・・・噂通りの、血筋絶えない人でした。その上全くの恩知らず、全く...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会前編
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第9話『誰かの意見じゃなくて、自分の意見』リオナ達がついた町。町名は『ガナ』。このガナ町はどうやら城に近いということであり、この街を拠点に動くG-Aも多く、町人に混ざり、いかにもG-Aのひとらしき姿も見当たる。ゴツい人からいかにもなよなよした人、そしてリオナと同じように女の人もが、腰に剣や斧を持つものなど、さまざまに存在していた。「今まで見なかったほかのG-Aのひともここにはたくさんいるみたいだね」...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会前編
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第8話『この野暮天野郎ども!』カルボロニウスを退け、森の奥へと進もうとした一行だった。しかし目の前からは周辺に群れをなして現れた巨大サイズの食虫植物。その名はラルジ・カルボロニウス。まわりもカルボロニウスで囲まれており、状況は四面楚歌だった。それでもリオナは果敢な態度のまま鞘から刀を取り出し、叫ぶ。「覚悟はできてんだろうな?植物やろうども!!このリオナ様が……」しかし容赦なく動くカルボロニウスにとっ...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会前編
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第7話『やらなきゃ男が廃る!』「ゾランダドス様、人間達がどうやら今回も大会を開催するそうですが」1人の女の声がその館内らしき場所で響き渡る。暗闇に包まれていて、その場所が明確にできないようになっていた。「フン、人間はつくづく愚かだな。しかしそれが脅威でもある……か。人間……いや、首輪付きが我々魔族に対して必死なのが見てわかる」ゾランダドスと呼ばれた男らしき大きな影が、そう話す。「今回も鑑賞なさいますか...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会前編
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第6話『漢ならこの程度乗り越えて当然!』【第3章-武術大会前編-】今から1週間後、ブルク城にて開催されるG-A武術大会が行われるという情報をレヴィアから得たリオナ達。彼女達自身、レヴィアの急な宣戦布告には少々驚いていたが、それ以上に目標が出来上がった事に心は躍っていた。「武術大会か……わくわくするぜ!」「うんっ、目標が増えるのはいい事だよ。折角だし、レヴィアさんから貰った紙を見て武術大会の事、少しでも知...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会前編
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第5話『敵は1人ではありませんよ?』「リオナ・レッドハート!悪を許さぬ正義の雷!ここに見参!」刀の矛先をセルペントへと向けて、名乗り上げたリオナ。「さあいくぜ、不細工な蛇女!俺達がお前に、今すぐ引導を渡してやる!!」そういえばと、リオナの口上を聞いていた女は1つ思い出した事があった。(リオナ・レッドハート……やはり間違いなかったですね。この破天荒ぶり、そしてレッドハートの名……。あの人の言っていた通りで...
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- 2008-07-21
- 【RH】戦いの礎編
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第4話『それはあなたのことですよ』彼女達が初仕事に胸を躍らせていたのとは裏腹に、仕事の内容は全く悲惨なものだたった。その内容とは、“生涯植物状態”である依頼主の娘に薬草を与え、生き永らえさせる事。この魔物の神経毒は、その魔物の体内のワクチンを接種することで解毒することができるようである。……しかしながら、依頼人には、ワクチンをG-Aに取りに行かせるほどお金を支払うことはできず、それに近い効果を発揮する...
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- 2008-07-21
- 【RH】戦いの礎編
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第3話『その名も“RedHearts”だ!』コックロアチを見事打ち倒し、洞窟内で2人が見つけたのはロアチの犠牲者となってしまった人達の亡骸だった。そして、子供の亡骸の傍に、無残にも引き裂かれていたテディーベア。少女の物とも思わせるその人形からは少女の記憶があたかも現れたかのような、そんな悲しい面影を残していた。今を生きる人々には辛すぎる世界、残酷すぎる世の中。リオナとティニー、各々はそっと両手を合わせ、冥福を...
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- 2008-07-21
- 【RH】戦いの礎編
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第2話『だから俺は諦めねえ!!』【第2章 -戦いの礎-】レシア村の1件にて、村の危機を救ったリオナ。そして新たな仲間、ティニーが参入した。村の人々に見送られ、彼女らは、次の街である“リザ村”へと向かうのだった。ここでひとつ、リオナには1つ、気になる事があった。というより、彼女自身聞きそびれた事であった。「そういえば俺、クイーアの婆さんから“魔道”についてのこと、全く聞いてなかったな……。何の事か分かるか?ティ...
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- 2008-07-21
- 【RH】戦いの礎編
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第1話『俺がぶっ倒す!!』【第1章 -出会い-】ザッ……ザッ……ザッ……。1歩1歩、砂を擦りながら足音を鳴らす1つの人影。その特徴として大きく取り上げると4つ。1つ目はワインレッドの鮮やかな髪である。後ろ髪を結ってあり、そのポニーテールを風になびかせてゆらゆらと揺らしている。2つめは背中に背負った刀。鞘には幾年か使い込まれた感じが漂っており、年季を感じさせる1本のようだった。3つ目は赤く燃える炎のような瞳の色に鋭い...
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- 2008-07-21
- 【RH】出会い編
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