第13話『迷子には気をつけてください』「樹海を抜ければすぐブルク城です。・・・・それにしても」道中、突然のように話を切り出すレヴィア。「それにしても?」同じ言葉で返すクロス。「誘った私も悪いのですが、本当にこのまま放置しててもよろしいのでしょうか?」突拍子も無い話を突きつけられ、はてなんの反応を返せばいいのやらと考えたクロスだが、とりあえず、「放置・・・とは?」と聞き返す。「・・マリアのことです。...
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- 2008-07-21
- 【RH】武術大会前編
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第12話『少女の見張り役、場合によっては』泣き疲れ、眠ったままのマリアを見下ろすレヴィア。レヴィアはまだ真夜中だが彼女の頭を撫で、それからそっと気づかれぬよう、マリアの家を後にした―。そして翌朝。マリアがいつものように朝の支度をしなきゃ、と思い、寝ぼけ眼だが目覚めようとする。いつもの朝には間違いはなかったのだが、彼女としてはもう一つ、足りない者があった。「あれ?・・・レヴィアさん?」ベッドから辺り...
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- 2008-07-21
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第11話『こんなの夢なんだって・・・』「聞いて欲しいことが・・・あるんです」少女の言葉に耳を傾けるレヴィア。「聞いて欲しいことですか・・?」疑問を持った顔で聞くと、少女は頷き、「その・・・とりあえずはここで話すのも・・・ですから、道中で聞いてくださいますか・・?」その問に、レヴィアはメガネを上げながら、「はい、かまいませんよ」と答えたのだった。とりあえずは気になる事であるに違いないし、大会までには...
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- 2008-07-21
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第10話『聞いて欲しいことがあるんです』一方その頃、同時刻、リオナの場所とは少し遠い場所―。「やあ、おかえりレヴィアちゃん」レヴィアを微笑みにて迎え入れる男。椅子に座ったまま、近くに置いてあったコーヒーを飲み、レヴィアを見た。「ただいま戻りました」丁寧に返すレヴィア。「それで、どうだった?」その男の問に対しレヴィアは少し呆れた声で、「・・・噂通りの、血筋絶えない人でした。その上全くの恩知らず、全く...
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- 2008-07-21
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第9話『誰かの意見じゃなくて、自分の意見』リオナ達がついた町。町名は『ガナ』。このガナ町はどうやら城に近いということであり、この街を拠点に動くG-Aも多く、町人に混ざり、いかにもG-Aのひとらしき姿も見当たる。ゴツい人からいかにもなよなよした人、そしてリオナと同じように女の人もが、腰に剣や斧を持つものなど、さまざまに存在していた。「今まで見なかったほかのG-Aのひともここにはたくさんいるみたいだね」...
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- 2008-07-21
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第8話『この野暮天野郎ども!』カルボロニウスを退け、森の奥へと進もうとした一行だった。しかし目の前からは周辺に群れをなして現れた巨大サイズの食虫植物。その名はラルジ・カルボロニウス。まわりもカルボロニウスで囲まれており、状況は四面楚歌だった。それでもリオナは果敢な態度のまま鞘から刀を取り出し、叫ぶ。「覚悟はできてんだろうな?植物やろうども!!このリオナ様が……」しかし容赦なく動くカルボロニウスにとっ...
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- 2008-07-21
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第7話『やらなきゃ男が廃る!』「ゾランダドス様、人間達がどうやら今回も大会を開催するそうですが」1人の女の声がその館内らしき場所で響き渡る。暗闇に包まれていて、その場所が明確にできないようになっていた。「フン、人間はつくづく愚かだな。しかしそれが脅威でもある……か。人間……いや、首輪付きが我々魔族に対して必死なのが見てわかる」ゾランダドスと呼ばれた男らしき大きな影が、そう話す。「今回も鑑賞なさいますか...
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- 2008-07-21
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第6話『漢ならこの程度乗り越えて当然!』【第3章-武術大会前編-】今から1週間後、ブルク城にて開催されるG-A武術大会が行われるという情報をレヴィアから得たリオナ達。彼女達自身、レヴィアの急な宣戦布告には少々驚いていたが、それ以上に目標が出来上がった事に心は躍っていた。「武術大会か……わくわくするぜ!」「うんっ、目標が増えるのはいい事だよ。折角だし、レヴィアさんから貰った紙を見て武術大会の事、少しでも知...
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- 2008-07-21
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